現在の金剛城寺から七種川に沿って4kmあまり北上するところに七種山があります。明治初年まで金剛城寺はこの山に在りました。「播磨風土記」に「奈具佐山 檜生うそのよし知らず」とありますが寺伝に依れば、恵灌法帥滋岡寺建立の頃、飢饉ありし時、化人滋岡川人なる者、七種の穀種を村人に与えしよりこの山を七種山と称すと記されています。また一説には金剛城寺御本尊十一面観世音菩薩は、滋岡川人自刻のものを恵灌法師に附託せしものなりとも言われています。現在この山には、往時の總門と寺の鎮守であった七種権現社がある他、寺屋敷跡が数ヶ所、昔の面影を偲ばせます。この山には、観音滝、雌滝、虹ヶ滝などをはじめとして、七種四十八滝と云われるように山中いたる処に飛瀑があり、雄滝は神戸新聞社により「七種滝金剛城寺」として、県下八景の一つに選ばれています。